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美容室が活用できる補助金について解説!

執筆者 | 4月 26, 2025 | 補助金・助成金

はじめに

美容室を経営していると、「新しいシャンプー台を入れたい」「予約管理システムを導入したい」「いずれは二号店も出したい」など、夢と一緒に資金の悩みも増えていきます。そんなときに頼りになるのが補助金や助成金です。うまく活用すれば自己資金の負担を軽くしながら店舗の魅力を底上げできます。本記事では、美容室が設備投資や開業時に利用しやすい国の主要4補助金と、自治体・助成金まで幅広く整理しました。申請要件や対象経費を丁寧に解説しているので、「どの制度が自分に合うか」をじっくり検討してみてください。


美容室が活用できる主な補助金

まずは全体像をつかめるよう、国の代表的な4補助金をまとめました。補助上限額や主な用途を比較して、自店のプランに近い制度を絞り込むのが第一歩です。

補助金名補助上限額(通常枠)補助率想定される活用シーン
小規模事業者持続化補助金50万円~200万円(特別枠)2/3(条件満たせば3/4)チラシ作成・WEBサイト開設・少額機器購入など販路開拓を伴う投資
ものづくり補助金750万円~1億円1/3~2/350万円以上の高額設備導入、AI予約システムや自動シャンプー機の導入 等
IT導入補助金5万円~450万円1/2顧客管理クラウド、キャッシュレス決済、インボイス対応会計ソフト 等
事業再構築補助金1000万円~1.5億円1/2~2/3訪問美容への事業転換、空きスペースでフォトスタジオ併設など大胆な事業再構築

ひとことメモ
小規模事業者持続化補助金は「従業員5人以下」の小規模店でも応募しやすく、チラシやホームページ制作費も対象です。一方、ものづくり補助金や事業再構築補助金は投資額と計画書のハードルが高いぶん、採択されると大きな財政支援を受けられます。


小規模事業者持続化補助金のポイント

支援内容と対象経費

  • 販路開拓や生産性向上がテーマ。広報費や機械装置費、ウェブサイト作成費など幅広い経費が対象になります。
  • 補助上限は通常枠50万円ですが、インボイス発行事業者や賃上げ表明を行うと最大200万円まで伸びる特別枠が利用できます。

申請のコツ

  1. 商工会議所の伴走支援が必須なので、早めに担当者へ相談し事業計画をブラッシュアップしてもらいましょう。
  2. チラシ作成と機械導入など複数経費を組み合わせると採択率が高まります。
  3. 事業効果を数値目標で示す(例:新メニュー導入後6か月で月販10%アップを目指す)と審査員の理解を得やすくなります。

ものづくり補助金で高額設備を導入

美容室でよくある採択例

  • 自動髪質診断+調合システムを導入し、カラー剤の無駄を削減しつつ客単価をアップする取り組み。
  • AI搭載予約・在庫連携システムを開発し、スタッフのシフト最適化と廃棄ロス削減を同時に実現する計画。

注意したい要件

  • 単価50万円以上の設備投資が必須。ドライヤーやシザー単体など汎用品だけの申請は通りません。
  • 賃上げ目標をクリアしなければ、交付後に返還請求を受ける場合があるので無理のない人件費計画が重要です。

IT導入補助金でDXを加速

  • 通常枠は予約管理システムや顧客カルテアプリが対象。
  • インボイス枠では会計・決済ソフトに特化した補助があり、クラウド利用料2年分もまとめて申請できます。
  • 登録済みITツールしか採択されないため、導入したいシステムがIT導入支援事業者のカタログにあるか先に確認するとスムーズです。

事業再構築補助金で大胆なビジネスモデル転換

美容室が空き時間にフォトスタジオやアイラッシュサロンを併設したり、訪問美容専用車両を導入して地域へ出張サービスを広げたり――こうした新分野展開業態転換を後押しするのが事業再構築補助金です。

  • 売上が一定割合減少しているなどの事前要件があるため、過去の試算表をもとに早期確認が必須。
  • 補助金額が大きい分、計画書ボリュームは数十ページになることも。専門家に添削を依頼した方が安心です。

地域独自の補助金を探す方法

  1. J-Net21支援情報ヘッドラインで「美容 補助金」「理美容 助成金」などのキーワードを県名と組み合わせ検索。
  2. 市区町村の公式サイトで「店舗改装 補助」「DX 中小企業支援」などを検索窓に入力。
  3. 商工会議所・よろず支援拠点に電話し、「美容室向けの設備投資補助はありますか」と尋ねる。一次情報が早く手に入ります。

地方補助金は予算枠が小さいぶん“早い者勝ち”になりがちです。公募開始前から情報収集し、要綱が出たら即ドラフト作成に着手するくらいのスピード感がカギです。


補助金と並行して狙える助成金

助成金名活用イメージ最大助成額
業務改善助成金自動洗髪機の導入と同時に最低賃金+30円の賃上げを実施60万円
地域雇用開発助成金人手不足地域で新店舗を開業し、地元求職者を複数名採用800万円
人材開発支援助成金新人アシスタントにカラー技術研修を実施しOJT・OFF-JT費用を補填賃金 960円/h + 経費100%

助成金は「要件を満たせば原則もらえる」点が補助金と大きく異なります。長期的に人材育成や賃上げを計画している店舗ほど相性が良いので、補助金と合わせて資金繰りシミュレーションをすると効果的です。


まとめ

  • 小規模店なら持続化補助金、設備刷新ならものづくり補助金、DXならIT導入補助金、大胆な事業転換なら事業再構築補助金と目的に応じて制度を選ぶのが基本です。
  • 申請書は「投資→効果→地域貢献」のストーリーを数字で示すと採択率が上がります。
  • 国の制度でまかなえない細かい経費や専門家委託費は自治体補助金、人材育成や賃上げは助成金でフォローする二段構えが賢い資金戦略です。

補助金・助成金は調べ始めると要件が複雑で尻込みしがちですが、知った者勝ち・動いた者勝ちなのが実情です。まずは最寄りの商工会議所や支援拠点に連絡し、自店に合う制度を一緒に探してみてください。設備投資や開業のハードルをぐっと下げ、理想のサロンづくりを現実のものにしていきましょう。

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筆者:Machiko

筆者:Machiko

位置

神戸大学卒、中小企業診断士。システム開発会社にてITコンサルタント業務に従事したのち、Webエンジニア兼・講師として独立。SaaS立ち上げ支援やエンジニアリング支援等を担当しています。Udemyでは、自身が強みを持つ「IT」や「財務会計」「管理会計」「業務効率化」を軸に、スキルアップ術・ノウハウを紹介しています。

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PlanBooster運営部では、これまで多数の採択実績を持つ中小企業診断士・経営コンサルタントが監修を担当しております。常に最新の補助金情報をキャッチしているため、多様な補助金・助成金・その他資金調達のための申請様式に対応しております。

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ものづくり補助金

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