おはようございます。もう年の瀬、今年も残すところあとわずかというところですが、今年は「ChatGPT」の台頭により、AI業界もとても活発になりましたよね。
さて本日は、ChatGPTにて新たに機能追加された「GPTs」の活用アイディアについて、ご説明していきます。
ChatGPTの新機能「GPTs」ってそもそも何?
そもそも、「GPTs」って何?という方向けに、ご説明します。GPTsは、特定の用途に特化してカスタマイズされたChatGPTのバージョンです。この機能を活用することで、さまざまな分野での効率化や新たな価値創出が期待されています。
GPTsは、特定の業務やプロセスに特化して設計されているため、それらの業務を自動化し、大幅な効率化を実現することができます。例えば、顧客サービスでのFAQ対応、データ入力作業、簡単な分析レポートの作成など、ルーティンワークの削減に役立ちます。
活用アイディア3選
1.社内教育への活用ーナレッジデータを活用した専用QAボットで教育を効率化
GPTsを構築する際、例えばPDF等のファイルを読み込ませて、そのPDFに従ったQAボットを作成することが可能です。そのため、社内のマニュアル等を都度、個別に説明する時間を省略し、業務を効率化することも可能です。
① GPTの作成
- 「Create ChatGPT」をクリックしてGPT Builderとのチャット画面を表示します。
- GPTを作成するには、チャット形式(Create)または情報入力形式(Configure)のいずれかを使用できます。より容易かつ正確なのは(Configure)の方法です。
②GPTの設定
- 「Configure」をクリックしてGPTの詳細設定画面を開きます。
- GPTの名前を「Name」欄に記入します。日本語も可能です。
③ GPTの説明文入力
- 「Description」に、作成するGPTの目的や概要を記入します。例:「社内QAボット」など
④ GPTの役割設定
- 「Instructions」に、GPTがどのように機能するかを詳細に記述します。ここでの記載内容がGPTの動作を決定します。例:質問したら、Knowledgeに添付した資料データを参考に回答してほしい、等
⑤ Knowledgeを登録する
- Knowledge機能を用いると、アップロードされたファイルをナレッジベースとして活用し、GPTがその情報を参照して回答することが可能になります。
- 「Upload files」ボタンをクリックして、ローカルから、ナレッジベースとしたいファイルデータをアップロードします。
2.資料等に使うイラスト画像自動生成GPT
続いては、イラスト画像自動生成GPTについてです。会社で、サービスや製品を販売する事業を展開していると、例えば製品カタログやホームページ等に使うイラスト素材が必要になることもあります。都度、イラスト素材をフリー素材サイトからダウンロードすることは、非常に手間がかかったりします。例えば、自社のブランドポリシーの色やテイスト等に沿った画像を自動生成するツールがあれば、非常に便利です。今回は、イラストを自動生成するGPTの構築方法について、ご説明します。
①GPTの作成
「Create ChatGPT」をクリックして、GPT Builderとのチャット画面を開きます。
②GPTの設定
「Configure」をクリックし、イラスト生成GPTの詳細設定画面を開きます。GPTの名前を「Name」欄に記入します。例:イラスト画像自動生成GPT 等
③GPTの説明文入力
「Description」欄に、イラスト生成GPTの目的や概要を記入します。例えば、「つぶやいた単語をもとに画像を自動生成するGPTです」などと記載します。
④GPTの役割設定
「Instructions」に、GPTがどのようにイラストを生成するかを詳細に記述します。例えば、「テキスト記述に基づいて、関連するイラストを生成してほしい」「グラフィックではないフラットなイラスト画像で」「isometricのイラストで」「青色を基調として」などといった具体的な指示を設定します。
3.ブログ記事自動生成GPT
続いては、ブログ記事自動生成GPTについてです。製品やサービスを紹介するブログやオウンドメディアを運営している際、ブログ記事の作成をする必要があります。その際、都度手作業で対応するよりも、今の時代は「ChatGPT」の力を借りて、より省力化することが重要だと思います。今回は、ブログ記事生成の際の細かな制約や条件について都度、プロンプトにて指定しなくてもいいGPTを作ってみます。
① GPTの作成
- 「Create ChatGPT」をクリックしてGPT Builderとのチャット画面を表示します。
- GPTを作成するには、チャット形式(Create)または情報入力形式(Configure)のいずれかを使用できます。より容易かつ正確なのは(Configure)の方法です。
②GPTの設定
- 「Configure」をクリックしてGPTの詳細設定画面を開きます。
- GPTの名前を「Name」欄に記入します。 例:ブログ自動生成GPT
③ GPTの説明文入力
- 「Description」に、作成するGPTの目的や概要を記入します。例:つぶやいた単語に関する記事を自動生成する
④ GPTの役割設定
- 「Instructions」に、GPTがどのように機能するかを詳細に記述します。ここでの記載内容がGPTの動作を決定します。例:全角2000文字程度で。見出しと本文を分けて。最後には「まとめ」という見出しで記事のまとめのセクションを用意して
まとめ
GPTsの活用により、多岐にわたる分野での効率化、品質向上、新たな価値創出が期待されます。特定のタスクに特化したカスタマイズが可能であるため、その応用範囲は広く、今後の展開に大いに期待が寄せられています。GPTsを活用することで、私たちの日常業務や学習、クリエイティブな作業などが大きく変化します。
「ChatGPTに仕事が奪われてしまうのでは?」と疑心暗鬼に終わってしまうのではなく、「このGPTの機能を生かして、会社の業務を効率化しよう」「新たなビジネスチャンスを見つけよう」等、活用する側に回って、技術の進歩をみていくことをお勧めします。
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OpenAIから新たにリリースされたChatGPTの新機能、GPTsについて学べる講座になっています。
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講座の後半では、より深い理解のため、大規模言語モデルについての解説のほか、ChatGPT APIを使ったChatbotの構築方法についても解説しています。GPTsだけを学びたい方も、少し理解を深めたい方にも活用いただける内容となっています。
「最新の技術を扱える人材になりたい」「普段の業務を自動化して、労働時間を短くしたい」「ChatGPTの技術を活用したアプリの構想を練るためにも、ビジネスシーンでどのような活用方法があるのか知りたい」「GPT Builderを使ってGPTアプリストアに自分の作ったGPTモデルを公開したい」「大規模言語モデルについて理解したい」・・などなど、そういった思いがある方にはぜひ受講いただきたいです。
GPTsとは?
- 機能の概要:「GPTs」はOpenAI DevDayにてリリースされた新機能で、ChatGPT上で、ユーザーがChatGPTのカスタム版をノーコードで開発できるようにするものです。
- 構築の手軽さ:この機能を使えば、ChatGPT上で手軽に独自のバージョンを作ることができます。プロンプトからの指示による対話を通じてオリジナルのChatGPTを構築可能であり、Web検索や画像作成、データ分析等が簡単にできるようになります。
- 使う上での便利さ:ChatGPTでは、毎回プロンプトに指示を入力する必要があります。回答の精度を高めるためには、プロンプトにより詳細の情報を入力したり、条件を定義する必要があり、実際に使っていくとなると、プロンプト調整に時間がかかることもしばしばです。GPTsで、あらかじめ特定の用途に応じたChatGPTを構築しておくことで、都度詳しいプロンプトや制限・条件を入力する必要がなくなります。画像生成や文章生成のほか、QAボットの生成やデータ分析等に活用することで、普段の業務を効率化することが可能です。
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「コーディングの細かい部分に躓いてしまうのではなく、全体像を理解して、シンプルに構築にトライしてみたい」といった方にお勧めです。ぜひ時間に余裕があれば、チャレンジしてみてください。